ブラウザ別 HEIC デコード対応状況と最適な変換ルート
WebCodecs・ImageDecoder・libheif Wasm の使い分けを把握し、変換速度を最大化しましょう。
HEIC Savvy はブラウザごとに最適なデコード戦略を自動で選びます。これは、main.js 内で複数のコンバータ関数を優先順位付きで実行し、最初に成功した結果を採用する仕組みです。本記事では、その裏側とユーザーが体感できるパフォーマンス差を紹介します。
Safari (macOS/iOS)
- OS ネイティブの Image I/O を経由し、即座に HEIC を展開
- 変換時間はおおむね 1 秒未満で、
decoder-badgeにはSafariNativeが表示されます - HDR 写真にも完全対応
Chromium 系 (Chrome / Edge 等)
- まず
ImageDecoder+ WebCodecs を試行。 - WebCodecs が未対応の場合は、
libheifの Wasm バンドルに切り替え。 - Wasm の初回ロードには最大 40 秒を見込み、Playwright テストも 45 秒まで許容するよう更新済みです。
Firefox
- 2025 年現在もネイティブの HEIC デコードには未対応
libheifWasm フォールバックが常に選択されます- ダウンロードサイズを抑えるため、
dist/libheif-bundle.mjsをローカル配信し、CDN はあくまでフェイルオーバー用に保持